正社員ではない、パートやアルバイトでもない「派遣」というお仕事には、どんな特長やメリット・デメリットがあるのでしょうか? 初めての派遣登録を前に迷いや不安がある人は、まずはこちらをチェック! 「派遣」のお仕事があなたに向いているのか、いないのか、確認してみましょう。
「子どもが小学校に入るまでは、週に数回、短時間勤務にしたい」「専門学校に入学するまでの半年間だけ働きたい」などなど。自分の人生設計に合わせた働き方が可能です。また、数年間は派遣社員としてスキルをみがく期間と決め、将来的により有利な条件で正社員として働くための「ステップとしての派遣」、という考え方もできます。
正社員の場合、望み通りの部署に配属してもらえるとは限りません。また、会社の都合で、主業務以外の業務が次々に降ってきて、何が本職か分からない、というような事態も起こりがち。しかし派遣の場合は、登録時に派遣会社に自分の希望を伝えることでやりたい仕事を選ぶことができますし、職種を限定した契約をすることにより、自分のやりたい仕事事に専念した働き方ができます。
会社の都合による配置転換がないので、自分が「これ!」と決めた仕事をずっと続けることができます。長く続けることで専門スキルを高め、努力次第でその分野の「エキスパート」になることも可能です。また派遣会社が無料で研修を行っている場合も多く、「どこの職場でも生かせる専門性を身につけたい」「一つの仕事を極めたい」という想いがある人には、魅力的な働き方と言えるでしょう。
勤務日数や時間などの労働条件が選べるため、プライベートと仕事の両立がしやすいのも派遣の魅力です。仕事だけではなく家庭生活も大切にしたい、趣味に割く時間を増やしたい、将来のために勉強をしたい、などなど。それぞれの事情や考え方に合わせた働き方を選ぶことができるので、自分の時間も大切にしたい人にはピッタリの働き方です。
派遣労働の最大の特徴は、雇用する会社と勤務先が違う、ということです。働く場所は派遣された企業ですが、雇用契約は登録先の派遣企業と結ぶことになります。仕事の指示は勤務先企業から出ますが、給与は雇用主である派遣会社から支払われ、休日、休暇や労働時間などの就業条件の交渉も、派遣会社と行います。
派遣労働者にも労働基準法や男女雇用機会均等法、育児・介護休業法などは、すべて適用されます。年次有給休暇なら同一の派遣会社のもとで継続して6ヵ月以上勤務する、育児休暇なら1年以上勤務する、など、それぞれの条件を満たせば、正社員と同様にこれらの制度を利用することができます。
原則2ヵ月を超える雇用期間があり、勤務時間と勤務日数が、一般社員の4分の3以上であれば、健康保険や厚生年金保険に加入できます。また、31日以上引き続き雇用されることが見込まれ、1週間の労働時間が20時間を超える場合は雇用保険(=失業時に失業給付金をうけるための保険)にも加入できます。
メリット
デメリット
ここまで読んで「自分には派遣が向いているかも」「派遣会社で直接話が聞いてみたい」と思った人は、積極的にチャレンジしてみましょう!